ブライダルチェックと不妊検査の違いとは?費用や内容について

結婚を控えるカップルや妊娠を望む夫婦にとって、ブライダルチェックと不妊検査は重要なステップです。これらの検査は健康状態を確認し、将来的なリスクを見極めるためのものですが、その内容や目的は異なります。

今回は、小田原マタニティクリニック(オダマタブログ)より、ブライダルチェックと不妊検査の違いや費用、その内容を紹介していきますので、ぜひご覧ください。

目次

ブライダルチェックとは?

ブライダルチェックは、結婚や妊活を視野に入れて、妊娠や出産に影響がある病気がないかを検査するものであり、問診、血液検査、超音波検査、性病検査、遺伝子検査などがおこなわれます。

未治療の性感染症が将来的な妊娠や出産に悪影響を及ぼす可能性があるため、特に性病検査は重要です。

ブライダルチェックの費用

ブライダルチェックは症状の有無に関わらずおこなうものであり、健康診断と同様に保険適用外の自由診療になります。

そして、ブライダルチェックの費用は、受ける検査の内容やクリニックによって異なるものの、一般的には2万円から4万円程度が相場です。また、遺伝子検査や詳細な性病検査を追加すると、費用が高額となる場合もあります。

不妊検査とは

不妊検査は、妊娠しにくい根本的な原因がないかを調べる専門的な検査であり、1年以上妊娠を試みても成功しない場合に推奨されます。不妊検査の目的は、妊娠を妨げている可能性のある要因を特定し、適切な治療方針を決定することにあります。

不妊検査の内容は、女性と男性の両方に対して行われます。女性の場合、超音波検査、内分泌検査、卵管疎通性検査、などが含まれ、これらの検査により、排卵機能や子宮の状態などを確認します。一方、男性の場合は精液検査が中心で、精子の数や運動性、形態を評価します。

不妊検査の費用

不妊検査にはいくつかの検査(検査の一部)があり、下記のような費用がかかります。

採血検査(黄体化ホルモン、卵胞刺激ホルモン、卵胞ホルモン等):2,000から6,000円程度

子宮卵管造影検査:1万円程度

経腟超音波検査:5,000円程度

ヒューナーテスト:300円程度

精液検査:5,000円から1万円程度

※不妊検査の中には保険適用となる検査もありますが、自費でしかおこなえない検査もあります。

ブライダルチェックと不妊検査の主な違い

ブライダルチェックと不妊検査の主な違いは、その目的と対象です。

ブライダルチェックは、主に結婚前に夫婦の健康状態を総合的に確認するためのものであり、将来的な妊娠や出産に備えるための予防的な検査です。一方、不妊検査は、妊娠を希望するカップルが既に直面している問題を解決するために行う、原因特定のための専門的な検査です。

また、検査内容も異なります。ブライダルチェックは一般的な健康診断に加えて性病検査が含まれる一方、不妊検査はホルモン検査や生殖機能に特化した詳細な検査が中心です。

ブライダルチェックと不妊検査の選択のポイント

前項と重なる部分がありますが、結婚前に将来的な健康リスクを確認したい場合や、妊娠を計画する前に健康状態を整えたい場合は、ブライダルチェックが適しています。

一方、すでに妊娠を試みているが成果が出ない場合や、妊娠に関する具体的な問題がある場合は、不妊検査を受けることが推奨されます。

まとめ:ブライダルチェックと不妊検査の違いとは?費用や内容について

いかがでしたか?今回の内容としては、

  • ブライダルチェックは、結婚や妊活を視野に入れて、妊娠や出産に影響がある病気がないかを検査するもの
  • 不妊検査は、妊娠しにくい根本的原因を調べる専門的な検査
  • ブライダルチェックの費用は2万円から4万円程度
  • ブライダルチェックと不妊検査ではその目的と対象に違いがある

以上の点が重要なポイントでした。健康な妊娠と出産を実現するためには、ブライダルチェックと不妊検査を適切に受けることが大切です。専門医との相談を通じて、最適な検査プランを見つけることが、将来の家族計画において大きな助けとなるでしょう。

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