妊娠が判明した後、多くの妊婦さんや家族が興味を持つのが「赤ちゃんの性別」です。男の子か女の子か、家族の未来を想像する上で重要なポイントの一つと言えます。
しかし、性別がわかるのはいつ頃なのか、どのような方法で判明するのかを正確に知っている方は少ないかもしれません。
今回は小田原マタニティクリニック（オダマタブログ）より、赤ちゃんの性別がわかるタイミングや、その方法について詳しく解説していきます。
赤ちゃんの性別がわかる時期はいつ？
赤ちゃんの性別は受精の瞬間から決まっています。精子が持つX染色体かY染色体のどちらが卵子と結合するかで、女の子（XX）か男の子（XY）が決まるのです。しかし、その性別が外から確認できるようになるのは妊娠後しばらく経ってからです。
妊娠12週頃から性別の確認が可能になる
赤ちゃんの性別が超音波検査で確認できるようになるのは、早ければ妊娠12週頃からです。この時期になると、胎児の外性器が形成され始め、医師が慎重に観察することで、性別を判断できる場合があります。
しかし、12週ではまだ外性器が未発達なことが多いため、確実な判断は難しく、あくまで推測に過ぎません。
妊娠15週以降で性別がわかることが多い
妊娠15週目を過ぎると、外性器がより発達し、性別が確認しやすくなります。この頃になると、性器の形状が確認でき、女の子か男の子かを判断できることが多くなります。ただし、胎児の体位や向きによっては、正確な確認が難しい場合もあります。
妊娠21週目以降で性別がわかる
一般的に、妊娠21週目以降では、赤ちゃんの性別がはっきりとわかってきます。この時期には、定期的な超音波検査で赤ちゃんの全身をチェックする機会があり、外性器もほぼ完全に発達しているため、性別が正確に判定できる場合が多いです。
医師からも「性別は確定的」との言葉をもらえることが多く、妊婦さんや家族にとっては待ちに待った瞬間です。
赤ちゃんの性別判断
続いて、赤ちゃんの性別判断の方法についてお話します。
超音波検査による性別確認
超音波検査は、赤ちゃんの成長具合や健康状態を確認するために定期的に行われる検査であり、赤ちゃんの性別を知る方法として、最も一般的です。性別が確認できるタイミングは妊娠の進行度によりますが、既にお伝えしたとおり12週目以降性別の判断が可能になります。
性別を確認する際、胎児の向きや姿勢が重要な役割を果たします。例えば、胎児が横を向いていたり、手や脚で性器が隠れている場合は、正確な判断が難しくなることもあります。このような場合、医師は次回の検査で再度確認を行うことがあります。
羊水検査による性別判定
羊水検査は、胎児の遺伝情報を調べるための検査で、性別判定も可能です。この検査は、妊娠15〜18週頃に行われることが多く、染色体異常があるかないかの確定診断検査として実施されます。染色体異常と性別はほぼ100%の確率で検査可能ですが、羊水検査にはリスクが伴うため、医師が必要と判断した場合のみ行われます。
絨毛検査（じゅうもうけんさ）
絨毛検査とは、妊娠早期の胎盤の一部である絨毛を採取して、胎児の染色体異常や遺伝子疾患を診断するものであり、妊娠10～13週頃に行います。胎児の性別判断はほぼ100%の確率で判別可能ですが、羊水検査同様にリスクが存在します。
NIPT（新型出生前診断）
NIPTは、妊婦の血液を検査することで胎児の染色体異常を早期に確認できる検査方法であり、性別判定も可能です。従来の羊水検査や絨毛検査と異なり、NIPTは母体から採血するだけで検査が行えるため、母子ともにリスクが低いのが特徴です。性別判定の精度もほぼ確実ですが、性別判定の目的のみで行うことはありません。
超音波検査による性別判定の注意点
超音波検査による性別判定は精度が高いものの、100%の確率で正確とは言えません。特に、胎児の向きや外性器の発達状況により、性別を誤認するケースも稀に存在します。そのため、性別に関しては確実な情報が得られるまで、あくまで参考程度に考えることが大切です。
まとめ：赤ちゃんの性別はいつどんな検査でわかる？妊娠何週目？
いかがでしたか？今回の内容としては、
- 精子が持つX染色体かY染色体のどちらが卵子と結合するかで、女の子か男の子が決まる
- 赤ちゃんの性別は超音波検査で妊娠12週頃から確認できることがある
- 超音波検査が最も一般的な性別確認方法である
- 超音波検査による性別判定は精度が高いものの、100%の確率で正確とは言えない
以上の点が重要なポイントでした。超音波検査によって妊娠12週以降で性別がわかってきますが、経過するにつれて、よりわかりやすくなってきます。ただし、胎児の向きによっては、そのときわからない場合もあるということは知っておきましょう。
最近はパーティで性別をパートナーにはじめて伝えるというカップルも多いです。
妊婦検診の楽しみのひとつにしてくださいね。