妊娠中にサウナは入っていいの?そのリスクとは?

最近のサウナブームにより、妊娠中もリフレッシュを目的にサウナに入りたいと考える方が増えています。しかし、妊婦がサウナに入ることについては慎重な判断が求められます。妊娠中は母体と胎児の体温調節機能が敏感になっており、外部からの影響を受けやすい状態にあります。

今回は小田原マタニティクリニックより、妊娠中にサウナに入っていいのか?という点をテーマにお届けしていきますので、ぜひご覧ください。

目次

妊娠中にサウナを避けるべき理由

サウナは高温多湿の環境で体温が急激に上昇しやすく、妊娠中の身体には大きな負担をかけます。特に妊娠初期は、胎児の臓器形成が行われる大事な時期であり、過度な熱による影響を避けることが重要です。

妊娠時期別に見るサウナのリスク

続いて、妊娠時期別に見るサウナのリスクについて見ていきましょう。

妊娠初期(~12週)

もっとも避けるべき時期です。胎児の主要な器官が形成されるこの時期に深部体温が上昇すると、先天性異常のリスクが増すとされています。また、妊娠初期はつわりや血圧の不安定さもあるため、サウナによる脱水や立ちくらみが起こりやすくなります。

妊娠中期(13~27週)

比較的安定期ではありますが、油断は禁物です。汗をかくことで脱水症状になるリスクや、長時間の高温環境が胎児に影響を及ぼす可能性は引き続きあります。少しでも体調に不安がある場合は避けるべきです。

妊娠後期(28週以降)

この時期は子宮が大きくなり、血流が変化しやすくなります。高温環境により血管が拡張し、めまいや転倒のリスクも増加します。また、子宮収縮を促す可能性もあるため、早産のリスクが否定できません。

妊娠中にリラックスしたいときの代替案

続いて、妊娠中にリラックスしたいときの代替案を紹介します。

妊娠中にリラックスしたいときの代替案1. ぬるめのお風呂にゆっくり浸かる

38℃前後のぬるま湯で10〜15分程度の入浴は、血行を促進し、リラックス効果も期待できます。自宅での入浴であれば体温管理もしやすく、サウナの代わりとして安心して利用できます。

妊娠中にリラックスしたいときの代替案2. マタニティヨガや深呼吸

軽い運動や呼吸法によって自律神経が整い、心身のストレスが和らぎます。スタジオやオンラインでマタニティ専用のプログラムを受けられることもあり、安全性が高いリラクゼーション法です。

妊娠中にリラックスしたいときの代替案3. アロマオイルや足湯を活用する

妊娠中でも使用できるアロマオイルを使って、足湯やハンドマッサージを行うことで、心地よい癒し効果を得られます。体温の上昇も限定的なので安全です。

妊娠中に万が一サウナに入ってしまったら

もし妊娠に気づかずにサウナに入ってしまった場合でも、すぐに深刻な異常が出るとは限りません。必要以上に不安になることなく、まずは落ち着いて体調を観察し、気になる症状があれば産婦人科に相談してください。頻度が高かったり長時間の利用をしていた場合は、胎児の状態をチェックするために超音波検査などを受けることも可能です。

まとめ:妊娠中にサウナは入っていいの?そのリスクとは?

いかがでしたか?今回の内容としては、

  • 妊娠中は体温の上昇が胎児に悪影響を及ぼす可能性がある
  • 妊娠初期のサウナ利用は特にリスクが高い
  • 妊娠中期・後期でも脱水や転倒などの危険がある
  • リラックスにはぬるめの入浴やマタニティヨガがおすすめ

以上の点が重要なポイントでした。妊娠中は体と心のバランスが崩れやすい時期ですが、安全で効果的なリラックス法を選ぶことで快適な妊娠生活を送ることができます。何よりも赤ちゃんと自分の体を第一に考えることが大切です。

オダマタでは木曜日にマタニティヨガを開催しています。

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