男性不妊になりやすい人の特徴について~手術歴や生活習慣~

男性不妊は、近年ますます注目されている健康問題です。日本では、不妊の原因の約半数が男性側にあるとされています。不妊治療が進歩している現代においても、原因を特定し、適切な対策を取ることが重要です。

今回は小田原マタニティクリニック(オダマタブログ)より、男性不妊のリスクが高いとされる手術歴や生活習慣に焦点を当て、どのような特徴が男性不妊につながりやすいのかを詳しく解説していきます。

目次

男性不妊になりやすい人の特徴

早速、男性不妊になりやすい人の特徴について見ていきましょう。

男性不妊になりやすい人の特徴1.喫煙

喫煙は、精子の質と量に深刻な影響を与えることが知られており、タバコに含まれる有害物質は、精子のDNAを損傷し、運動率を低下させます。また、喫煙者の精子数が減少することも報告されています。喫煙は、男性不妊のリスクを大幅に高める要因となりますので、禁煙が望まれます。

男性不妊になりやすい人の特徴2.アルコールの過剰摂取

アルコールの過剰摂取も男性不妊のリスクを高めると言われています。精巣内にはアルコールを分解する酵素が存在しており、アルコールの過剰摂取によってその酵素が使われてしまい、精子を作る力を減退させてしまうとされています。

男性不妊になりやすい人の特徴3.ストレス

過度なストレスは、男性のホルモンバランスに悪影響を与え、精子の生成や質に影響を与えることがあります。ストレスが長期間続くと、性欲減退や勃起不全を引き起こすこともあり、結果的に男性不妊につながる可能性があります。

男性不妊になりやすい人の特徴4.睡眠不足

十分な睡眠はホルモンの調整や体内の機能を正常に保つために重要であり、慢性的な睡眠不足はテストステロンの低下を招き、精子の質や数に悪影響を及ぼすことがあります。

男性不妊になりやすい人の特徴5.食生活の乱れ

バランスの取れた食事は、健康な精子の生成に不可欠です。栄養不足や高脂肪・高糖分の食事は、精子の質に悪影響を与える可能性があります。

手術歴と男性不妊の関係

手術歴が男性不妊に影響を与えることはよく知られています。続いて、手術歴と男性不妊の関係について見ていきましょう。

精巣関連の手術

精巣捻転症や精巣がんの手術は、精巣に直接的なダメージを与えることがあり、精子の生成に影響を与える可能性があります。精巣捻転症は、精巣の血流が遮断されることで組織が壊死する可能性があったり、壊死せずとも血流低下の状態が続くことで不妊症につながります。

前立腺関連の手術

前立腺がん等の治療で行われる手術も、男性不妊の原因となり得ます。前立腺は精液の一部を生成する器官であり、ここに手術が加えられると生成される精液の質が低下し、精子が適切に運ばれないなどの理由で男性不妊につながる場合があります。

年齢と男性不妊の関係

男性は女性とは異なり生涯を通じて精子を生成し続けますが、年齢が上がるにつれて精子の質と量が低下することが知られており、受精率が低下し、不妊のリスクは高まります。

また、加齢に伴うホルモンバランスの変化も男性不妊の一因となり、テストステロンの分泌量が減少し、それに伴って精力も低下します。そのほか、加齢に伴う健康状態の悪化も、生殖機能に悪影響を及ぼすことがあります。

まとめ:男性不妊になりやすい人の特徴について~手術歴や生活習慣~

いかがでしたか?男性不妊は、多くの要因が複合的に絡み合って生じることが多く、手術歴や生活習慣、環境要因、加齢などがそれぞれのリスクを高めるということでした。

  • 精巣や前立腺に関連する手術歴がある
  • 過度なストレスや睡眠不足が続いている
  • 栄養バランスの悪い食生活をしている

などの要因を考慮し、適切な対策を講じることで男性不妊のリスクを軽減することが可能です。TESE(精巣内精子採取術)という手術で、作られたばかりのフレッシュな精子を卵巣から取ってくる方法もありますが、まずは生活習慣から改善してみませんか?

男性不妊になりやすい人の特徴に当てはまる方はしっかり参考にしていただければと思います。

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