不妊治療は長期にわたることも多く、その過程で「このまま今のクリニックで続けて良いのだろうか?」と悩むことがあります。転院を考える理由は人それぞれですが、結果が出ない、医師との相性、治療方針の違いなど、さまざまな要因が絡みます。
転院は決して簡単な決断ではありませんが、適切なタイミングで行えば治療の進展や精神的な安心につながることもあります。
今回は小田原マタニティクリニックより、不妊治療における転院のタイミングや注意点について解説します。
不妊治療で転院を考えるきっかけになる理由
まずは、不妊治療で転院を考えるきっかけになる理由について見ていきましょう。
<h3>結果が出ない期間が続いている</h3>
不妊治療を続けていても結果が出ない期間が長引くと、「このまま治療を続けて良いのだろうか…」と感じることがあります。そして、高度な治療を複数回試しても妊娠に至らない場合、それが転院を考えるきっかけになる場合があります。
医師やスタッフとの相性が合わない
治療を続けるうえで、医師やスタッフとの信頼関係は非常に重要であり、その関係性が転院を考えるきっかけになる場合もあります。
診察時に不安や疑問をしっかりと解消してくれない、対応が冷たく感じるなど、相性が合わないとストレスが大きくなり、治療への前向きな気持ちが保てなくなることもあります。
治療方針や内容に疑問を感じる
クリニックによって治療方針や得意とする分野は異なります。同じ不妊治療でもアプローチが違うことがあるため、今の治療法に疑問を感じ、不信感が募って転院を考えるというケースも考えられるでしょう。
通院の利便性が悪い
不妊治療は頻繁な通院が必要になるため、通院の負担が大きい場合も転院を考える理由になります。仕事との両立や家庭の事情で通院が難しくなった場合、より通いやすい場所への転院を検討するのも良いでしょう。
不妊治療における転院のタイミングを見極めるポイント
続いて、不妊治療における転院のタイミングを見極めるタイミングについて見ていきましょう。
結果を振り返り転院を考える
人工授精を数回行った後や体外受精の周期が終わった後など、これまでの結果を振り返り、納得のいく方針・説明があったか、信頼できるかを踏まえて転院を考えるのも良いでしょう。
経済的・精神的な負担を検討する
転院には新しいクリニックでの検査費用や治療費がかかる場合があります。また、精神的にも新たな環境に適応する必要があるため、経済的・精神的な余裕があるタイミングを見極めることが重要です。
医師との話し合いを行う
転院を決断する前に、今の医師に現在の治療についての疑問や不安をしっかりと伝えましょう。場合によっては治療方針を見直してくれることもありますし、納得したうえで転院を決断することで後悔をしないように意思決定しましょう。治療を受けている間は、その先生をクリニックを信頼することも結果を出すために必要です。
不妊治療で転院する際の注意点
続いて、不妊治療で転院する際の注意点について見ていきましょう。
過去の治療データを引き継ぐ
医師にお願いして、紹介状を用意してもらいましょう。転院する際には、これまでの治療データや検査結果を新しいクリニックに引き継ぐことが大切です。治療データがあれば、新しいクリニックでも無駄な検査や治療を避け、スムーズに治療を進めることができます。
転院先のクリニックの情報をしっかり調べる
転院先のクリニックは、不妊治療の実績や方針、通院の利便性、費用面などを事前にしっかりと調べておきましょう。実際にそのクリニックで治療を受けた方の意見が一番参考になります。
新たな治療に前向きな気持ちで取り組む
転院を決めた場合は、それば治療環境を見つけるための前向きなステップです。
転院を決めた後は前向きな気持ちで治療に取り組むことが大切です。
まとめ:不妊治療における転院のタイミングを見極めるポイントを紹介!
いかがでしたか?今回の内容としては、
- 治療方針や内容に疑問を感じたり、医師との相性が合わないなどが転院を考えるきっかけになる
- 転院前に医師としっかり話し合い、不安や疑問を解消する
- 家庭の事情等で通院が難しくなった場合、より通いやすい場所への転院を検討するのも良い
- 過去の治療データや検査結果は極力引き継ぐようにする
- 転院先のクリニックの情報を事前に調べ、自分に合った環境を選ぶ
以上の点が重要なポイントでした。不妊治療における転院は、新たな可能性を広げるための大切な選択肢です。今の治療に疑問や不安を感じた時など、一度立ち止まって転院を検討するというのもひとつです。ご夫婦で期間を決めて、焦らず納得のいく治療を選びましょう。