妊娠中の仕事はいつまで続ける?目安や安全に働くためのポイント

妊娠が判明したとき、多くの女性が「仕事はいつまで続けられるのか」と悩むものです。体調の変化や職場環境を考慮しながら、仕事を続けるかどうか、またどのタイミングで産休に入るかを判断することが重要です。

妊娠中の仕事は、個人の体調や職種によって異なりますが、無理をしすぎず、適切なタイミングで休むことが母体と赤ちゃんの健康を守るために大切です。

今回は小田原マタニティクリニックから、妊娠中の仕事はいつまで続けるか?をテーマにお届けしていきますので、ぜひご覧ください。

目次

妊娠中の仕事はいつまで続けられる?

妊娠中に仕事を続けられるかどうかは、個人の健康状態や職種によって異なります。厚生労働省のガイドラインでは、妊婦は産前6週間(双子以上の場合は14週間)から産休を取得できることになっています。ただし、必ずしもその時期に休まなければならないわけではなく、体調が良ければ働くことも可能です。

一般的に、デスクワークや軽作業の仕事であれば、妊娠33週目まで続けられる人が多いですが、立ち仕事や力仕事を伴う職業の場合は、妊娠3~7カ月頃にお仕事から離れるケースもあります。

妊娠の時期ごとの仕事の注意点

続いて、妊娠の時期ごとの仕事の注意点について見ていきましょう。

妊娠初期(0~12週)

妊娠初期はつわりがひどくなる時期で、倦怠感や吐き気に悩まされる人が多くなります。この時期は流産のリスクも高いため、無理な働き方は避けるべきです。体調が優れないときは、職場に相談しながら休憩を増やすなどの対策を取ることが大切です。

また、夜勤や長時間労働がある場合は、医師と相談しながら勤務時間を調整するのも良いでしょう。

妊娠中期(13~27週)

安定期に入ると、つわりが落ち着く人が増え、比較的仕事を続けやすい時期になります。ただし、お腹が徐々に大きくなり、腰痛やむくみが出ることもあるため、長時間同じ姿勢を取らないように心がけることが大切です。

また、通勤時の混雑を避けるため、時差出勤やリモートワークを取り入れるのも一つの方法です。

妊娠後期(28週以降)

お腹が大きくなり、体の動きが制限される時期です。疲れやすくなり、立ち仕事や長時間の作業が負担になることもあります。

妊娠34~36週頃には産休に入る人が多くなりますが、体調を見ながら早めに休みに入ることも考えるべきです。仕事を続ける場合は、こまめに休憩を取り、無理のない範囲で働くことが重要です。

妊娠中に仕事を続けるための工夫

続いて、妊娠中に仕事を続けるための工夫について見ていきましょう。

職場への報告と配慮を求める

妊娠が分かったら、できるだけ早めに上司や人事に報告し、勤務環境の調整について相談することが大切です。例えば、重い荷物を持つ仕事や立ちっぱなしの仕事が多い場合は、業務内容を変更してもらうことも検討すべきです。

通勤時間の工夫

通勤ラッシュの時間帯は、転倒や体調不良のリスクが高まります。時差出勤を利用したり、在宅勤務が可能な場合は活用するのがおすすめです。

体調管理を優先する

妊娠中は、睡眠不足や栄養不足が仕事のパフォーマンスに影響を及ぼすことがあります。こまめに休憩を取り、水分補給を怠らないようにしましょう。また、体調が優れないときは無理をせず、休みを取ることが大切です。

産休・育休の制度を確認する

産休・育休の取得は、法律で認められた権利です。職場によっては独自の制度がある場合もあるため、あらかじめ確認しておくことが重要です。また、育休後にスムーズに復職できるよう、職場と連携を取っておくことも必要です。

まとめ:妊娠中の仕事はいつまで続ける?目安や安全に働くためのポイント

いかがでしたか?今回の内容としては、

  • 産前6週間前から産休が取得可能だが、職種や体調により調整する
  • 妊娠初期はつわりや流産のリスクが高いため、無理をせず休息を優先する
  • 安定期は比較的働きやすいが、長時間の同じ姿勢を避ける
  • 妊娠後期は体の負担が増えるため、早めの産休を検討する

妊娠は体調が変化しやすいため、その時々の状態を見ながら柔軟に働き方を調整することが大切です。母体と赤ちゃんの健康を第一に考え、無理のない範囲で仕事を続けていきましょう。

  • URLをコピーしました!
目次