妊娠を望む方がまず思い浮かべるのが「排卵日を調べ、そのタイミングを狙って性交をする」という方法ですが、実は必ずしも効果的な方法とは言い切れません。
自然妊娠の仕組み
妊娠の仕組みを正しく知ることが、妊活や不妊治療の第一歩とも言えます。
知っているようで意外と知らない、正しい妊娠の仕組みを理解しましょう。
妊娠とは卵子と精子が受精をして、その受精卵が子宮内膜に着床することを言います。妊娠できるタイミングは毎月決まっており、いつでも性交渉があれば妊娠するというわけではありません。自然妊娠の仕組みは以下の通りです。
- 卵巣から排卵が起こる
- 排卵した卵子が卵管内に取り込まれる
- 卵子が卵管内を通っている間に精子と出会い受精をする
- 受精が成立すると、受精卵は子宮内に向かって移動する。その受精卵は細胞分裂を繰り返しながら子宮内に到達する
- 子宮内膜に着床することで妊娠に至る
以上が自然妊娠の過程になります。
このプロセスのいずれか1つでもうまくいかなければ、妊娠に至ることが出来ません。
自然妊娠を目指す!!性交渉のベストなタイミングとは
排卵された卵子の寿命は約24時間と言われています。さらにこの24時間のうち、6~8時間が受精可能な時間と言われています。一方精子は、女性の生殖器内で約3日間から5日間は生殖可能な状態で生きているとされています。
排卵日は前回や前々回の生理開始日から簡単に予測可能です。しかし少しのことで数日から1週間程度ずれてしまうこともあるので排卵予定日の数日前から2、3日おきに性交渉を取るのが良いでしょう。
しかし性交渉が義務的になることも望ましくありません。性交渉は妊活の目的だけでなく、大事なコミュニケーションにもなります。日ごろからご夫婦での良好なコミュニケーションをとり一体感が持てるように心がけることも大切です。
不妊治療という選択肢、医療機関受診の目安とは
はじめにもお伝えしましたが、自然妊娠するためにはいくつものプロセスを問題なくクリアしていく必要があります。場合によっては専門医療機関でのアシストが必要なケースもあります。
治療の内容は、妊娠プロセスのどこに問題があるかのよって異なります。自分たちだけで悩んでしまう前にまずは専門の医療機関に相談することや、検査だけでも受けてみるというのはいかがでしょうか。
それ以外にも、ご夫婦の背景にもよりますが、タイミングを意識していわゆる「妊活」を開始し6か月から1年程度かけても妊娠に至らない場合には受診の目安にもなります。
小田原マタニティクリニックではWEB、お電話、HPいずれの方法でも初診のご予約をお受けすることが可能です。
治療はまだ考えていないという方も、まずは検査のみで受診することももちろん可能です。
また、病院に行くのは抵抗がある、という方には看護師による無料の「子宝相談」も実施していますので、お気軽にお問い合わせください。