「妊娠中の悪阻（つわり）はいつからいつまで続くのだろう…」
「妊娠中の悪阻（つわり）はどのような症状があらわれるのだろう…」
このような疑問をお持ちの方はいらっしゃいませんか？妊娠中の悪阻（つわり）は、妊婦にとって初期にあらわれる症状の一つであり、吐き気や嘔吐といった辛い症状を伴います。では、その辛い症状はいつからいつまで続くのでしょうか？
今回は、小田原マタニティクリニック（オダマタブログ）より、妊娠中の悪阻（つわり）の発症時期や持続期間、原因などをテーマにお届けしていきますので、ぜひご覧ください。
悪阻（つわり）の発症時期
つわりは一般的に妊娠5週から6週の間に始まることが多いです。この時期は、妊娠検査薬で妊娠が判明する時期とほぼ一致しています。つわりの症状は、最初は軽度であることが多いですが、徐々に強くなることがあります。
妊娠8週から10週の間にピークを迎えることが一般的で、この時期には吐き気や嘔吐が最も激しくなることが多いです。
悪阻（つわり）の持続期間
つわりの持続期間には個人差がありますが、一般的には妊娠10週以降から症状が軽減し始めます。そして一般的には、12週から16週で症状が落ち着く場合が多いです。しかし、個人差があるため、妊娠後期につわりが生じる妊婦さんも少なくありません。特に重度のつわりを経験する女性は、妊娠全期間を通じて症状が続くことがあります。
悪阻（つわり）の原因
つわりの正確な原因はまだ完全には解明されていませんが、いくつかの要因が関与していると考えられています。
主な原因としては、ホルモンの変動が挙げられます。妊娠初期には、hCG（ヒト絨毛性ゴナドトロピン）というホルモンの分泌が急増します。そしてこのホルモンは、妊娠を維持するために必要ですが、嘔吐中枢を刺激して吐き気を引き起こすとされています。
また、エストロゲンやプロゲステロンなどの他のホルモンの変動も、体内にガスが溜まりやすくなったりして、つわりに影響を与えるとされています。
悪阻（つわり）の影響
つわりは、妊婦の日常生活に大きな影響を与えることがあります。例えば、食欲不振や吐き気により、十分な栄養を摂取することが難しくなるため、体重の減少や脱水症状を引き起こすことがあります。また、重症妊娠悪阻の場合は、入院が必要となることもあります。
精神的なサポート
つわりは身体的な症状だけでなく、精神的なストレスも引き起こすことがあります。妊婦は、つわりの症状が続くことで不安やイライラを感じることが多いため、パートナーや家族、友人からのサポートが重要です。
悪阻（つわり）の症状が辛い時は無理をしないこと
つわりが起こると「つわりの症状はいつまで続いてしまうのか…」と不安になってしまいますよね？つわりの時は、細胞の中に糖分が不足して代わりにエネルギー源として脂肪が燃焼されるようになります。つまりは、細胞レベルでずっと空腹の状態、飢餓状態になるのです。この状態のときに頑張って動こうとすると体調を崩します。エネルギーが足りないときには無理をせずに全部ストップして休息を取ることが一番の治療です。また、医療機関で相談したり、外来で点滴をしたりして入院しないで体調を回復させることも一つの方法です。ママと赤ちゃんのためにゆっくりお休みして良いのですよ。
まとめ：妊娠中の悪阻（つわり）はいつから？いつまで続くの？
いかがでしたか？今回の内容としては、
- 一般的に悪阻（つわり）は、妊娠5週から6週の間に始まり妊娠8週から10週の間にピークを迎える
- 一般的に妊娠10週以降から悪阻（つわり）の症状が軽減し始め、12週から16週で症状が落ち着く場合が多い
- 一部の妊婦は妊娠後期でも悪阻（つわり）の症状があらわれることがある
- 悪阻（つわり）は、妊婦の日常生活に大きな影響を与え体重減少や脱水症状を招く場合もある
以上の点が重要なポイントでした。妊娠中の悪阻（つわり）は、多くの妊婦にとって避けられないものですが、その症状や持続期間には個人差があります。そのため、パートナーや家族、友人からのサポートが重要であり、周囲の理解と協力が必要です。
そして、妊娠期間中の健康管理をしっかりと行い、無理をせずに過ごすことが大切です。
産科と不妊治療を専門とする小田原マタニティクリニックについて
小田原マタニティクリニックは、小田原駅から徒歩3分という便利な立地にあり、産科と不妊治療を専門とするクリニックです。当院では、妊娠・出産から産後ケア、赤ちゃんの健診・予防接種まで、包括的なサポートを提供しています。
さらに、婦人科や美容・形成外科、内分泌内科、漢方外来を設け、女性のさまざまなお悩みに対応しています。患者さまに寄り添った丁寧な診療を心がけ、安心・安全な医療を提供し、皆様の願いが叶いますよう全力で尽くすことをお約束します。※診療予約（WEB予約）は、2か月前から可能です。