逆子体操の方法

妊婦健診の胎児エコーの際に医師から「逆子になっている」と指摘された経験のある方も多いのではないでしょうか?

逆子になっていることに対して、大きなショックを受ける必要はありません。

妊娠中に誰でも起こりうることですし、自然と戻ることも多い症状です。

今回は、逆子を治すための逆子体操のやり方をご紹介します。

目次

逆子とは?

赤ちゃんは基本的には頭を下にしてママのお腹の中にいます。頭が下を向き、足が上に上がっている逆立ちのような状態です。

でも常にずっと頭が下になっている訳ではありません。赤ちゃんがまだ小さい時はお腹で自由に回転しながら動いています。

しかし赤ちゃんもお腹の中でどんどん大きくなっていくので、妊娠35週目くらいになると子宮の中で身動きが取れなくなってしまうのです。

赤ちゃんの頭が下に向いていない場合に経腟分娩を行うと足から出産することになり、途中で頭が引っかかってしまうため分娩は危険が伴います。

そのため分娩時に逆子だった場合は基本的には帝王切開による出産となります。

逆子体操をする時期

お腹の中の赤ちゃんが逆子だとわかっても、すぐに逆子体操を始める必要はありません。赤ちゃんの成長を見ながら、主治医が指示した時期に行いましょう。

逆子体操を行う効果的な時期は、おおむね妊娠30週からと言われています。

逆子になっていると聞かされると、すぐにでも逆子体操を初めて逆子を直したいと思うかもしれませんが妊娠30週より前の時期だと赤ちゃんの体も小さく、ママのお腹の中で動き回っているため効果が現れません。

妊娠30週を過ぎると赤ちゃんの体も大きく成長してくるので、この段階で逆子体操を始めましょう。妊娠30週から初めて、赤ちゃんの体が大きくなる35週まで行うのが効果的と言われています。

おうちで行う逆子体操①ブリッジ法

次に、お家で簡単に始められる逆子体操についてご紹介します。

大きく2種類の方法があります。

ひとつめは逆子体操は仰臥位(ぎょうがい)と呼ばれるブリッジの逆子体操です。

まず、仰向けになって寝転びます。このとき、腰が痛くないようにしっかりとマットやカーペットを引いた上で行いましょう。

仰向けになったら腰の下にクッションや枕を入れます。すると腰が持ち上がった状態からゆっくりと腰を持ち上げていき、ブリッジの体勢をとります。

お腹の中の赤ちゃんに影響がないよう、ゆっくり行ってください。

無理のない姿勢までブリッジが出来たら、その姿勢を10分キープしゆっくり腰を下ろして横になって休みましょう。これを1日に1回行います。

その後、赤ちゃんの背中の向きに応じて側臥位の姿勢をとります。

背中の向きがわからない場合は無理に行う必要はありません。

ブリッジの姿勢で10分キープ

ブリッジが終わったら、側臥位の姿勢(赤ちゃんの背中が左側の場合)

ブリッジが終わったら、側臥位の姿勢(赤ちゃんの背中が右側の場合)

お腹の張りがあったらすぐに中止してリラックスしてください。逆子体操は赤ちゃんを移動させるための運動。つまり、赤ちゃんへも負担をかける体操なので1日1回に留めておきましょう。

おうちで行う逆子体操②胸膝位

もう一つの逆子体操のやり方が、猫のポーズと呼ばれているものです。

ブリッジ(仰臥位)と同じように床の上で行う体操です。

まずは四つん這いになります。その後、お尻を一番高く突き上げ、手を前へ伸ばしていきます。膝は90度のまま状態を床に近づけてぐーっと伸ばします。おでこに枕を置いて顔をガードしましょう。このお尻を突き上げたポーズのまま10分間キープします。

その後、赤ちゃんの背中の向きに応じて側臥位の姿勢をとります。

背中の向きがわからない場合は無理に行う必要はありません。

胸膝位(猫のポーズ)

猫のポーズが終わったら、側臥位の姿勢(赤ちゃんの背中が左側の場合)

猫のポーズが終わったら、側臥位の姿勢(赤ちゃんの背中が右側の場合)

逆子体操を行ってはいけない方

いかがでしたか?

帝王切開を避けたいという想いから、逆子体操を積極的に行うママが多いかと思いますが、切迫早産の疑いがある場合、絶対に逆子体操は避けましょう。

体操による刺激で子宮が収縮すると、早産のリスクがあがってしまいます。

切迫早産の可能性がある場合は何よりも安静にしておくことが大事です。

また、体調がすぐれない時には逆子体操は控えましょう。

まとめ

実際に助産師スタッフが行っている画像をご参考にご自身でも無理のない範囲で行ってみてください。

事前に主治医の先生に必ず相談の上で行うようにしましょう。

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