「出産に向けて体を整えよう。妊娠中期のレントゲン検査と骨盤ケアの大切さ」

出産が近づくと、赤ちゃんが産道を通れるかどうかを確認するために「骨盤の大きさ」や「形」をチェックすることがあります。
その際に使われるのが「マルチウス法」と「グースマン法」と呼ばれるレントゲン検査です。

マルチウス法:恥骨の角度(恥骨弓角)などを調べる撮影法

グースマン法:骨盤の奥行き(仙骨の傾きや入口部の広さ)を確認する撮影法

この検査で骨盤の形や広さを確認し、経膣分娩が安全にできるか、あるいは帝王切開の方が安全かを判断します。

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検査の結果によっては帝王切開になることも

もし骨盤が狭かったり、赤ちゃんの頭の大きさとのバランスがとれない場合には、
難産や分娩停止などのリスクがあるため、帝王切開を検討することもあります。

これはママと赤ちゃん、両方の安全を守るための大切な判断です。

妊娠中からできる骨盤ケアも大切

骨盤の形そのものを大きく変えることはできませんが、骨盤のゆがみを整えて柔軟性を保つことで、出産のときに赤ちゃんがスムーズに下がりやすくなります。
妊娠中は、ホルモンの影響で関節や靭帯がゆるみ、骨盤が動きやすい状態になります。
この「ゆるみ」は出産準備として自然な変化ですが、姿勢のくせや筋力のアンバランスがあると、骨盤のゆがみや腰痛を引き起こす原因にもなります。

そのため、妊娠中から「整った骨盤」を意識して過ごすことが大切です。

自宅でできる骨盤ケア

  • 姿勢を整える:脚を組まず、背筋を伸ばして骨盤を立てて座るようにします。
  • 軽いストレッチ:フラフープを回すように骨盤をゆっくり動かしたり、軽くあぐらをかいて背筋を伸ばすだけでもOK。
  • 体を冷やさない:腹巻きや靴下で腰やお腹を温かく保ちましょう。
  • 骨盤ベルトを正しく使う:お腹を圧迫しない位置にゆるく装着しましょう。

整体による骨盤矯正

ご自宅でのセルフケアに加えて、整体による骨盤矯正もおすすめです。

体のゆがみを整え、筋肉の緊張をやわらげることで、骨盤が本来の位置に戻りやすくなり、腰痛やむくみの軽減にもつながります。

当クリニックでは、月に1~2回、「巣鴨総合治療院・整骨院」の澤田先生にお越しいただき、妊婦さん向けの優しい施術を行っています。

まとめ

マルチウス法・グースマン法は、安全なお産のために行われる大切な検査です。
検査の結果がどうであっても、日ごろからの体づくりが出産の助けになります。

早めの時期から、自宅でできる骨盤ケアを取り入れていきましょう。

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