AMH測定

AMH検査(卵巣予備能検査)とは

MH検査とは女性の卵巣の状態を調べるための血液検査です。将来の妊娠の可能性を考える手助けのひとつとなり、不妊治療を検討している場合には、AMH値を参考にして治療方針を決めることができます。これにより適切な対策を講じることが可能です。

AMHは抗ミュラー管ホルモンのことで、卵巣が卵子をどのくらい排卵する能力があるのか、つまり卵巣予備能(卵子の残りの数)をAMHから推測することができます。

卵子は、卵胞と言われる袋に包まれた状態で卵巣内に存在します。女性の卵子の数は産まれたときにすでに決まっており、増えることはありません。

卵胞は排卵のタイミングが来るまで卵巣の中で眠っており、月経が始まると原子卵胞が活発に動き始めます。その後、発育卵胞→前胞状卵胞→胞状卵胞と発育し、FSH(卵胞刺激ホルモン)に反応して成熟卵胞に成長し、排卵します。

発育卵胞から前胞状卵胞の段階で、卵胞自体から分泌されるホルモンがAMHです。発育を始めた卵胞の数が多ければAMH値は高く、少なければ低くなり、卵巣予備能の指標となります。

ただし、AMH検査は残っている卵子の数を推測する目安であり、卵子の質を推測するものではありません。

AMHの年齢別平均値について

AMHの値は、発育過程にある卵胞の数を反映しており、個人差の大きいものです。加齢伴ってAMHの値は減少していきます。このため、同年代の女性の平均値と比較することで、自身のAMHの数値が高いか低いかを判断し、今後の妊娠能力の目安とすることができます。

以下は、年齢別のAMHの平均値の目安です。

20代前半: 約3.0 – 5.0 ng/mL

20代後半: 約2.5 – 4.5 ng/mL

30代前半: 約2.0 – 4.0 ng/mL

30代後半: 約1.0 – 3.0 ng/mL

40代前半: 約0.5 – 2.0 ng/mL

40代後半: 約0.1 – 1.0 ng/mL

これらの値はあくまで一般的な目安であり、個人差がありますが、AMH検査によって正確な評価を行うことが可能です。

検査可能な時期及び検査方法

AMHは月経周期に影響されないため、検査を受ける時期を気にせず少量の採血で検査が可能です。

検査結果がわかるまでの期間

当院では、院内にある検査機器を使用して検査が可能なため、採血後およそ40分で結果が分かります。

検査費用

保険適応検査の場合:1,800円(3割負担の場合)

条件:不妊症の患者様に対し、卵巣機能の評価および治療方針の決定を目的として実施される場合には6か月に1回実施可能です。

上記以外の自費検査の場合:8,800円

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AMH検査(卵巣予備能検査)を正しく役立てるために

検査はいつのタイミングでも受けられますが、結果はあくまで参考値ですので、医師の指示に従い適切なタイミングで行うことが重要です。

また、健康的な生活習慣を心がけることで、卵巣機能を維持していく助けとなります。AMHの値が低い場合は、妊娠のタイミングや方法について早めに計画を立てるとよいでしょう。AMHの値は年齢とともに変化するため、定期的に検査を受け経過を観察することも大切になってきます。これらを実践することで、AMH検査(卵巣予備能検査)を有効に活用することができます。

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