


当院では「腹腔鏡」を用いた手術を行っています。その適応や入院スケジュールなどをご説明します。
お腹の中には、胃や腸、卵巣、子宮など多くの臓器が入っている「腹腔」という空間があります。この中を腹腔鏡という内視鏡で見ながら、専用の器具を用いて手術する方法が腹腔鏡手術です。腹腔鏡や器具は、お腹に開けた2~4箇所ほどの小さな穴からさし込んで操作します。
手術中は全身麻酔をかけますので、痛みを感じることなく、眠っている間に手術が終わります。当院での腹腔鏡手術は、麻酔科認定医の管理下において産婦人科医2名、外科医1名の3名体制で行っています。
卵巣のホルモン異常によって、排卵障害や生理不順がおこる病気で、不妊の原因のひとつです。妊娠を希望される場合、飲み薬や注射による治療を行い、排卵を促します。また、腹腔鏡手術で卵巣に複数の小さな穴を開ける手術(腹腔鏡下卵巣多孔術:LOD)を行うと、薬に対する反応が良くなったり、自然排卵率や妊娠率が上がったりする効果が期待できます。
子宮にできる良性の腫瘍です。生理痛や不正出血、腰痛などの症状がみられるほか、不妊や流産の原因になる場合があります。筋腫ができた場所や症状によっては、手術が勧められます。筋腫だけを取る手術と、子宮を全摘出する手術があり、どちらも腹腔鏡手術で対応可能です。ただし、場所や大きさによっては、腹腔鏡手術が難しい場合があります。
卵巣にできる良性の腫瘍です。腫瘍の大きさや状態、妊娠の希望の有無によって、卵巣の切除や腫瘍のみの切除手術が勧められます。
子宮の内膜やそれに似た組織が、子宮の内側以外に発生する病気です。できやすい場所としては、卵巣や、子宮と直腸の間のくぼみ(ダグラス窩)、子宮を支えるじん帯などになります。卵巣にできた場合は「卵巣チョコレート嚢胞」と呼ばれます。病巣がはっきりしている場合は、手術で切除する場合があります。
子宮の上2/3(子宮体部)の内膜以外に受精卵が着床した状態です。卵管での着床が最も多く、受精卵の成長によって卵管破裂の危険性があるため、手術が必要になる場合があります。
当院での腹腔鏡手術の入院期間は、5~6日間になります。
入院から退院までのスケジュールは下記のとおりです。※状態によってはスケジュールが変更になる場合があります。
16時~17時の間に当院受付にお越しください。
入院後、食事することができませんので、遅めのランチや間食をおすすめします。
朝6時まで水分を摂れます。手術中は麻酔で眠った状態になります。手術後は、1階の回復室でお休みいただきます。
回復室から病室に戻ります。お食事は昼食から開始になります。
傷の状態が良ければ、シャワー浴ができます。
順調に経過すれば退院になります。
手術は保険診療です。限度額適用認定証の適応が受けられます。自己負担金額は個々の収入によって異なります。(約10万円)
ご自身で加入されている医療保険の適応も受けられます。
病室は全室、シャワー・トイレ完備で、テレビや冷蔵庫などを備えています。
入院中の入院着(上下に分かれたパジャマ)のほか、シャンプーやコンディショナー、ボディソープ、タオルなどのアメニティグッズも揃えています。
上記のほか、気になることや不安なことがあれば、下記の番号にお問い合わせください。
小田原マタニティクリニック
〒250-0045 神奈川県小田原市城山2-1-5
Tel. 0465-35-1103
診療時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 |
9:30-12:00 | ● | ● | - | ● | ● | ● | - |
17:30-19:00 | ● | ● | - | ● | ● | 手術 | - |
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15:00-18:00 | ● | ● | - | ● | ● | - | - |
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