無痛採卵

初めて体外受精を受ける方で、採卵時の痛みに不安を感じている方は多いのではないでしょうか。
痛みを我慢して不安を抱えたままではストレスになり、不妊治療も辛くなってしまいます。
そんな患者様に安心して治療を受けてもらえるよう、当院では無痛採卵という方法も適用しています。
無痛採卵とは、静脈麻酔を使用し、痛みを感じることなく寝ている間に採卵を済ませる方法です。

麻酔の種類

局所麻酔

メリット:身体への負担が少なく、採卵後~30分の休憩でお帰りいただけます。
デメリット:痛みはありませんが、意識があるので周りの様子や手術機器の音が気になり、不安を感じてしまう場合があります。

全身麻酔(静脈麻酔)

メリット:痛みを感じることなく、寝ている間に手術が終わります。
デメリット:採卵後、帰宅までに30分~1時間かかります。吐き気などの副作用が起こる場合があります。

採卵日の流れ

無痛採卵ご希望の方は、朝食は摂取せずに来院してください。

持ち物:同意書、精液、ナプキン(クリニックにも準備があります)
時間:採卵開始時間の10分前には来院ください

STEP
来院/受付

精液と同意書を受付に提出してください。

STEP
ご案内

スタッフより呼び出しがかかったらお手洗いを済ませ採卵室にご案内します。
無痛採卵の場合には手術室へのご案内になります。

STEP
更衣

採卵室内でお下着を外し、採卵用のベッドに横になっていただきます。
手術台に上がったら、全身状態を監視するモニターを装着し、点滴を取ります。

STEP
採卵

ベッドの上で砕石位(内診時の体制)をとりエコーガイド下に膣壁に局所麻酔をし、採卵を行います。
無痛採卵時は膣壁からの麻酔は実施せず、点滴から静脈麻酔薬を投与し入眠します。
入眠中は酸素マスクを装着します。

STEP
安静時間をとる

採卵終了後、ガーゼを膣内に挿入し更衣後に休息用ベッドにご案内します。
手術室で麻酔が醒めるまで安静を取ります(個人差はありますが30分から60分程度)。
安静時間の間に、胚培養士から採卵の結果と媒精方法に関して説明があります。
麻酔が醒めたら、点滴を外します。

STEP
診察

採卵後に挿入したガーゼを取り、止血の確認をします。
お薬と次回診察の説明を受けていただき、お会計後に帰宅可能となります。

当院の採卵のポイント

  • 採卵時は細い針を使用するので、痛みがなく卵の取り漏れや壊れる心配がありません。
  • 自然に近い周期で採卵を行うため、注射が少なく身体的負担がありません。(注射は多くても2回)
  • URLをコピーしました!