体外受精・顕微授精

体外受精・顕微授精の流れ

卵胞期の管理

  良質な卵子を得るためには、卵子が卵巣の中で成熟していく課程がとても重要になります。その成熟課程は非常に長くかかりますが、特に最後の2周期(採卵周期と前周期)が大切になります。 当クリニックが提供する保険治療のART(体外受精や顕微授精)では、必要以上に強すぎない中刺激周期(レトロゾール中刺激周期、クロミフェン中刺激周期、PPOS周期など)で卵胞を育て、良質な卵子を採る治療法を行っています。

採卵・採精

採卵

体内で排卵直前まで大きく成長した卵胞内の卵子を採卵針を使用し局所麻酔下で採り出します。痛みに弱い患者様には、鎮痛剤と麻酔薬を使用した無痛採卵も行っています。

精子に関しては、ご家庭からの持込となります。採精後2時間以内にお持ちください。

受精・培養

通常の体外受精では、卵子に適切な数の精子を振りかけて受精させます。運動精子が十分に回収できない場合や、過去の体外受精で受精障害がある場合には、顕微授精(ICSI)を行います。

受精卵は順調に分割すると受精2日目で4分割、3日目で7~8分割になります。この時期の胚(初期胚)を移植するのが初期胚移植です。胚盤胞移植の場合は、受精卵を体外で5~6日間培養して、良好な胚盤胞になったものを移植します。

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体外受精

1個の卵子に適切な数の精子を振りかける。

顕微授精

1個の卵子に1個の精子を注入します。

胚移植・凍結保存

体外で培養した受精卵(胚)を子宮に戻します。カテーテルと呼ばれる細い管を用いて経膣超音波誘導下で移植を行います。子宮内膜やホルモン値に問題がある場合には、受精卵(胚)を凍結保存して、子宮内膜の状態を理想的な状態に整えてから融解した胚を移植します(凍結融解胚移植)。

胚移植

子宮の奥に胚を移植し着床を期待する。

胚凍結

-196度の液体窒素凍結タンク内で胚を保存する。

5. 胚移植後の診察・産科への転院

胚移植後、3週5日から4週0日目に血液検査(血中HCG値)をし、受精卵が無事着床ししたか否かを検査します。順調に成長していくとご懐妊となります。

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