


卵巣に多数の小さな卵胞(未成熟卵胞)ができる疾患です。
PCOSの方は月経が不規則になったり、排卵しにくくなったりすることがあり、妊娠を希望する際の障害となる場合もあります。
決して珍しい病気ではなく、日本人女性の10人に1人の確率で見られるとも言われており、きちんと治療や体調管理を行うことで、排卵を促し、妊娠や症状の改善を目指すことができます。
はっきりとした原因はまだ分かっていませんが、まず大きな影響を与えているとされるのが、ホルモンのバランスの乱れです。特に脳下垂体からのホルモンと、卵巣からの女性ホルモンのバランスが崩れることで、排卵がうまくいかなくなることがあります。さらに、遺伝的な体質や生活習慣(食事・運動・ストレスなど)も関係していると考えられています。
・生活習慣の改善
BMIが25以上の場合は肥満の治療を行うために、減量や適度な運動(ウォーキングやヨガなど)を行います。
・漢方薬
PCOSは、ホルモンバランスや代謝の乱れが関係しているため、漢方薬による体質改善が効果的な場合もあります。
・ホルモン治療(妊娠を希望しない場合)
低用量ピルなどのホルモン治療を行い、月経周期を整えたり、にきびや多毛などの症状を改善したりします。
・排卵を促すお薬(妊娠を希望する場合)
クロミッドやフェマーラなどの排卵誘発剤を使って排卵を促します。これらの薬は脳に働きかけてホルモン分泌を促進し、排卵を起こします。通常はクロミッドが使われますが、効果がない場合や妊娠率を高めたい場合にはフェマーラが使われることもあります。
はい、できます。
生活習慣の改善や排卵を助ける治療によって自然妊娠に至る方も多くいらっしゃいます。
PCOSは完治する病気ではありません。
症状をコントロールしながらうまく付き合っていくことが大切です。
可能性はありますが、月経不順だけでは確定できません。
気になる場合は婦人科での受診をおすすめします。
小田原マタニティクリニック
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