子宮頸がんワクチンについて

これまで、サーバリックス(2価)・ガーダシル(4価)が定期接種(公費無料)の対象製品でしたが、シルガード(9価)も新たに対象となりました。

在庫に限りがありますので必ずお電話によるご予約の上、ご来院ください。

シルガード(9価)に関するQ&A

問1.

2価ワクチン(サーバリックス)または4価ワクチン(ガーダシル)を接種すると、9価ワクチン(シルガード9)は接種できないのですか?


○サーバリックスまたはガーダシルで規定の回数(3回)接種が完了している場合
世界保健機関(WHO)や米国疾病予防管理センター(CDC)は、シルガード9の追加の接種を推奨していません。これは、サーバリックスまたはガーダシルでも、子宮頸がんに最も関与の強い型であるHPV16/18型(※)の感染予防に効果があることや、異なる種類のワクチンを接種した場合の有効性と安全性についてのデータが限られていることからです。
(※)HPV16/18型が子宮頸がんの原因の50~70%を占めます。

○サーバリックスまたはガーダシルを1回または2回接種している場合
原則として同じ種類のワクチンを接種することをお勧めしますが、医師と相談のうえ、途中からシルガード9に変更し、残りの接種を完了させることができます(※)。この場合も定期接種の対象となります。また、キャッチアップ接種の対象の方も、途中からシルガード9に変更し、残りの接種を完了させることができます。
なお、サーバリックスまたはガーダシルで接種を開始し、定期接種としてシルガード9で接種を完了させる場合は、シルガード9の接種方法にあわせ、1回目と2回目の間隔を1か月以上、2回目と3回目の間隔を3か月以上あけて接種します。
(※)異なる種類のワクチンを接種した場合の効果と安全性についてのデータは限られています。

問2

年齢によってシルガード9の接種回数が異なるのはなぜですか?


 シルガード9を合計2回の接種で完了する用法については、9~14歳の女性を対象に臨床試験が行われ、効果と安全性が確認されたうえで薬事承認がなされており、シルガード9を2回接種した9~14歳の方における有効性は、3回接種した方と比べて、劣ってはいないことが報告されています。また、米国やカナダ、オーストラリアなどの諸外国では、原則、15歳になるまでに1回目の接種を終えていれば、2回で接種完了としています。

 これらの背景から、15歳になるまでに1回目の接種を行った方は、2回で接種を完了できることとしています。なお、シルガード9を含め、HPVワクチンの定期接種は小学校6年~高校1年相当の女子が対象であり、標準的な接種期間は、中学校1年(13歳になる学年)の女子となっています。

問3

定期接種またはキャッチアップ接種の対象者ですが、令和5年3月31日までに任意接種としてシルガード9の接種を受けました。接種にかかった費用の払い戻し(償還払い)を受けることはできますか?


国の制度としては、シルガード9は償還払いの対象ではありません。2価ワクチン(サーバリックス)や4価ワクチン(ガーダシル)とは異なり、シルガード9は令和5年3月31日まで、予防接種法に基づく定期接種(公費での接種)の対象ではなかったためです。ただし、自治体によっては、独自にシルガード9の償還払いを実施している場合がありますので、詳しくはお住まいの市町村にご確認ください。

HPVワクチン(子宮頸がんワクチン)について

定期接種対象者(小6~高1の女児)

平成9年度生まれ~平成17年度生まれまで(誕生日が1997年4月2日~2006年4月1日)の女性

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